TVアニメ「絶対に働きたくない♪」

毎週水曜日25時からTOKYO MX、BS11、関西テレビにて放送とかしないです全然

終わらない事と続かない事?

パンドラの夢(ぱじゃまソフト、2001)をクリアしたので取り急ぎ感想をまとめる。

ネタバレ有、文章が支離滅裂だったら申し訳ない。

 

自分がハッピーエンド厨な部分もあるが、正直に言って顔をしかめるエンディングだった。自分はこういう話嫌いだな~~という感じ。

雑だけど、端的に言ってしまえば終わらせない為に続かない事を選んだという話、もっと大味に言えばFate/HAの逆を行く物語。

 

このゲームをざっくり前後にわけるとすると、美術部員の三人を攻略もといコンプレックスや悩みなどを紐解いて終わらない合宿から叩き出す前編と、スウと添い遂げる為に続かない事を選ぶ後編に別けられる。

前編の美術部員編自体は若干ワンパターン気味ではあったけど、”この合宿がずっと続けば良いのに”という願望と、その願望の根底にある悩みと向き合って九月一日へと叩き出す感じで「こういう苦悩を受け入れて明日へ進んでいく話は漏れ好みでイイネ~」と思っていたんだけど、後編がループの原因たるスウを機能停止させて合宿を終わらせるか、スウとの終わらない合宿を取るかの二択の状況で、まさかの前者を取る物語でビックリ横転して椅子から転げ落ちた。え...マジで?お前じゃあ美術部員編は一体なんなんだよ...。という疑念を抱かざるを得なかった。本当にリアルにモニターの前で顔をしかめた。

どっちを取ってもスウと一緒にハッピーエンドが迎えられないのは確実なんだけど、そこで後者を取るのは本当に許せなかった、というか僕の好みから外れていていて「それは無いでしょ!!!」とどうしても唸ってしまう。好感度システムとか全く無いゲームなのに「あれ...好感度足りなくてバッドエンド引いちゃったかな?」と思っちゃった人は少なく無いはず。

 

シナリオの話からちょっと離れてシステムとかの話をすると、まず文字が潰れてるor擦れてる事があってちょい文字の判別が難しかった。具体的に言うと「人」と「入」の判断とか、「一」が句読点に見えたり等、慣れたら簡単に判断できるんだけど最初の内はひたすらにしんどかった。まあ20年以上前のゲームのフォントとかに文句言っても仕方ないけどね!

しかし、文字は確かに読みにくいんだけど、文章そのものはチョー緩いノリでなおかつ短文しか表示されない(1回に表示される文字の量はソシャゲよりも少ないと思う)ので漫画みたいな感じでサクサク読める。吹き出しもかなり漫画を意識しているので、文のノリもあいまって本当に90~00年代のラブコメ漫画の文字を読むぐらいの感覚でいける。これは気楽でいいな!と少し感心してしまった。

こんな感じ

そんな読み易い文章ですが、悲しい事にエロシーンもそんな感じで軽薄なゆる~~いノリが続くので、エロシーンなのにエロが無いという悲しい感じになってる。

というかシチュエーションというか導入もまあちょっとなあ...という感じなので、あまり期待しない方が良いと思う。エロシーンを通してPC版が安くて、ドリキャスの全年齢版がプレミア付いてるワケを理解

 

これも後編の不満だけど、ループの理由付けが想像以上にオカルティックというか、想像以上に”伝奇”という感じで、あまり納得力があまりない感じを覚えた。

”血の力”で説明するならもう少し全編を通してオカルトとか伝奇に寄せるか、別の納得力の高いありきたりな説明とかが欲しかったかも。一言で表すなら惜しい。

 

 

最初は「ふざけんな!」と怒鳴りそうになったスウ√だったけど、やはり部員√がどれだけ苦悩が重くのしかかってもソレを背負って絶望に逆らって生きていくしかないというような前向きなメッセージであった事を踏まえると、終わらないと続きが無いという警鐘とも取れる。というわけでおしまい。